フロー/ストック。

Wikiはフローでもストックでもあったりなかったり Edit

Wikiがストック側だと言われるのは、「これぞストック」と言えるものが無くて、その空欄にフローでもストックでもやっていけるWikiが当てはめられているだけ。ブログも両方いけるので時々ストック側扱いされたりもする。例えばよりフロー(ガチなフロー)なTwitterと比べられる文脈で。
Wiki(とブログ)はそれ自体はフローともストックとも言えない(あるいはどちらにも言える)から、対比に使われてるだけ。例えばTwitterのフロー(ガチなフロー)性を強調する文脈で。かませ犬。

フローとストックの違い Edit

フローもストックも古くなる。更新するかどうかはこの2つの言葉には含まれていない。古いフローも古いストックもある。そしてどちらにも(同種の)記録としての価値がある。

例を見ると、フロー代表Twitterは今(なう)の情報であふれている。だが古いツイートもある。ストック代表Wikipediaにも今の情報はあるが過去の情報(例えば歴史や経緯、沿革)もある。本当に古いとしか言いようがない過去もある。

Q, 過去を知るならストック?
A, いいえ。Twitterで当時のツイートを読めば個人的な感想や意見が手に入ります。その手の投稿をまとめたのがWikipediaにあるような記事で、これは二次情報。過去を知るならTwitter

Q, 現在を知るならフロー?
A, いいえ。Wikipediaなら雑多な意見を排除した客観的事実が分かりますよ。既存のマスメディアでもそのWebでもいいですね。マスメディアはフローと言われていても内容はWikipediaに近い。というかWikipediaがマスメディアのまとめなんで。Twitterにあるのは現在は現在でも現在の個人的見解です。

よく語られる「フローとストックの違い」は「個人的な発言 vs 共通認識や事実」のように見える。でもそれは関係ない。

「超・整理法」の中の「ストックされるものだった情報が、古くなっては更新されるものになってきている」という件が元で、それは時代の変化の話だった。情報には2種類あるという話でも、フロー情報とストック情報を使い分けるという話でもない。

違いがあるとすれば、参照したいとき。どう探すかの違い。更新日時順vs検索。保存方法の違いであっては不便なだけ。フローはストック化するし、逆もある。

集合知と結び付ける Edit

2つの集合知と結び付けると

フロー→群衆の知恵 (wisdom of crowds)
みんなの意見の傾向。1つの問題に関していくつかあることが多いけどどれもほどほどに正しい。
ストック→集団的知性 (collective intelligence)
組織の公式見解。みんなの意見から1つ選んだりまとめたり。お手軽かつ説得力(権威)のある実施方法は多数決。

これらを一人でやると…
「みんなの意見」とは日々溜め込んだ情報の断片。Webクリップや自分で考えたアイデア。
「組織の公式見解」とは自分で書いて公開した記事。ブログのようなもの。一人でまとめるので多数決も合意も要らない。

フローとストック Edit

フロー…板、Twitter、ブログ(日記)とコメント
ストック…ブログ(備忘録)、Wiki、HTML、ちゃんとした板

ビューの違いだけで切り替え可能。

フロー…一つのURLで新着順に複数の記事示。そのURLで書かれたことを全て示。
ストック…一つのURLで最新版だけ示。最新版がそのURLの
記事全てを包含、踏襲している。

フロー…サブページ一覧と消えていくページ(消費期限付きページ)、で。
ストック…通常のWikiページ


ログにするには Edit

管理用メニューを縮小すればいい。

トップ…ブログタイトルでいい。
リロード…不要。
新規…記事を書く
一覧…記事一覧
単語検索検索
最終更新…wiki特有 *
ヘルプ…システムの配布サイトへ、とプロフ
編集示中の記事を編集
凍結示中の記事の編集にパスワードをかける
複製…不要。コピペでいい。
名前変更…不要。編集で名前変更。または新しく作って消す。
差分…RSS、ping、wiki特有
バックアップ…wiki特有
添付…不要。編集の一部に。

編集用メニューを作れば、ブログに近づく。
閲覧メニュー、編集メニュー(閲覧メニュー含む)、管理メニュー(編集メニュー含む)
差分など、過去に遡る操作は閲覧メニュー?
つまり、ユーザーロール分け。閲覧も編集権限に違いなし。メニューが異なるだけ。


メールがフロー、Wikitextがストック
メール投稿をフローとして…Wikipediaでの「ノート」。会話。提案・サジェスト。

あるページに投稿されたフローな情報は「そのページについての批評・提案」。

フローな情報の見せ方はどうするか?

Wikipediaのノートのようにページナビゲーション的な場所にリンク埋め込み
ストックテキストの上か下に。

ログにするには(2) Edit

作成日時順の新着一覧を用意すればいい。
作成日時を重視するのがフローでブログ。更新日時を重視するのがストックでWiki。

フローをストックするためのWiki Edit

  • WikiはTwitterやメールのような送りつけられる形を取り込めるようにならないか?ページ示、フォーム示、書いて送信は手順が多すぎる
  • 送りつけ投稿でもいい感じ(読むためよりも再編集にいい感じ)にまとめるには?
  • メールやTwitterをメーリングリスト的に使い、やりとり・流れる情報をいい感じにまとめるには?
  • はてなブックマークなど情報収集できるサービスのRSSを、ストック化するためのフローテキストとして取り込むには?
  • 意見の衝突、共通点が分かりやすいように。人力を利用して。返信に2文字程度のタグを付けてもらってもいいかも。リプライのつながりも利用できそう。同意・異議ありを2文字程度で返信・意志示できるとか。
  • フロー投稿のまとめ(セグメント化)
    同じ人から・同じページへ・同じ内容(?)なら、ひとまとめにする。
  • テーブル記法を使って左右に同意・異議を振り分け。一覧しやすくするとか。Twitterアカウントにもページを作って人別に一覧しやすくするとか。

フローとストックの区別の仕方 Edit

フローな情報とストックな情報の区別の仕方。

書き換えられず書き捨てられるのがフロー。書き換えられて保守されるのがストック。
フローは書き換えられないので著者は1人。Federation向け。→ :i/俺のモノは俺のモノ
ストックは書き換えるのでWiki向け。古くならないURIやページ名でアクセス。

何年も後になって取り上げられた時、「そんな前の文章をいまさら取り上げられても困る」となるのがフロー。同じ状況でも懐かしくなるのがストック。
要は「どういう了見で書かれたか」や「なんの目的で記録されたのか」。…はよく変わる。フローを集めてストックにしたり、ストックのつもりで書き始めたのが完結せずに古くなったり。

情報の持ち主・編集者が変わったり(複数いたり)、再編集があるとフローがストックになったりする。
フローとストックの違いは扱われ方。扱いは変えることができるので、情報が持つ性質ではなく周辺の問題。

主観と客観 Edit

「主観はフロー、客観はストック」でいいかも知れない。ただし大勢の主観の共通点は客観。書いたばかりではフロー、それが他人に査読・合意されてストック化。

フローテキストへのURIを記録すればそれは「こういう情報がここにある」という「あるということ」を示す客観的情報。フローテキストを指すストックテキスト。ツイートで語られている事がフローでも、そのリツイートはストック。「自分はこう思う」はフローでも「あの人がこんなことを言っていた」はストック。

その程度の違い。

フローとストック、扱うシステムはどう違うか Edit

ではシステムでは?
フロー情報用の(フロー情報を扱うことに最適な)システムと、ストック情報用のシステムは何か違うか?

  • URIの扱い
    メールにはURIが無い。メールはフロー?ストック?書いた人の了見次第?
  • 検索
    検索はフロー/ストックを区別しないのでは。
  • あり続けること/有効期間
    ストックだけでなく、フローがずっと有効でもいい。

ストック情報を扱うシステムには書き換え機能が必要。
フロー情報のほうなら新しい情報を見やすくすることが大事。


フロー用システムに書かれたことがフローテキスト(フロー情報)、ストック用システムに書かれたことがストックテキスト(ストック情報)になるというだけのこと。

フロー用システム
新しい順に日付を遡って読まれる情報。古いものは自然に読まれなくなる。
ストック用システム
見出しを手がかりに読まれる情報で、タグやフォルダー、カテゴリーなどで分類されている。古いものも目に付くので「情報をいかに捨てるか」が重要。

両者間で情報を移したり、同期させることも無理ではない。
全文検索を使えば、両者の差は無くなる。

要するに一覧の違い。新しい順に情報を一覧化するのがフロー用システム。それ以外がストック用システム。「特定のタグを持つ情報を新しい順に一覧化する」といった、両者を兼ね備える一覧もある。
全文検索はフローでもストックでもないシステムになる。フローとストックについて考えるなら、フロー/ストック/全文検索の3種類を考えるべき。

Wikiはストックとフローを両立させている Edit

ドキュメントモードとスレッドモードで。おまけに全文検索もある。